遠くの方から私を呼ぶ声がしたので、そっちの方へ行ってみる。
しかしながら一向に近づく気配がない。
声は絶え間なく続いている。
3キロ歩いてやっとちょっと近づいた。
結局10キロ近く行ったところで声の正体と出会うことができた。
正体は「気をつけて帰ってね」というと姿を消した。
仕方が無いのでまた10キロ歩いて帰った。
2005年11月アーカイブ
今日は大切な日なので、去年から大切にとってあった瓶詰め妖精を開放する。
妖精が部屋中を飛び回り、大変素敵である。
不思議なことに妖精が触れたとたんガラスのヒビが消えてしまった。
これでもう赤いカラスを追いかけなくて済む。妖精に感謝である。
何人かは相談の上そっと捕まえ、来年用にまた瓶に保存する。
残りは放してやった。窓を開けたら一直線に月へ向かって飛んでいった。
深海魚の友達に恋愛相談を持ちかけられる。
困ったことに熱帯魚に惚れたらしい。
物理的な距離に差があるってのは正直難しいんじゃないかと意見したら、返事が返って来なくなった。
怒っているのかもしれない。
しかし彼女のためにも手近なコウモリダコくらいで抑えておいた方が幸せなんじゃないかと勝手に思っている。
ベランダに赤いカラスが舞い降りたかと思ったら、窓をつつきながら
「やめた方がいいよ」「やめた方がいいよ」としきりに繰り返す。
仕方がないのでやめておいたら何も言わずに飛び去って行った。
つつかれたおかげでガラスにヒビが入ってしまった。
代金を請求しようと思っているのだがあれ以来一向に見かけない。
近所に住んでいる深海魚の友達の家へ遊びに行く。
息継ぎの為、数分としないうちにいったん家から出なければならず会話が続かない。
光も届かないので友達がどういう姿なのかも全く知らない。
いい人なことは確かだがいささかつき合いづらい。
しかしもう3年も続いているので縁というのは不思議なものだ。
