« 2005年11月 | メイン | 2006年01月 »
2005年12月30日
喪失
数日間気を失っていた。
まったく記憶が無い。
なぜそうなったのかについてもまったく心当たりは無い。
最後にオレンジ色の光がまぶしいと思ったような気がする。
左側の耳たぶ内に何か埋め込まれているような違和感を感じるが、おそらく気のせいだろう。
2005年12月19日
眠り
眠りの国の住人に取り憑かれる。
おかげで12時間以上眠ってしまった。困る。
というか今もものすごく眠い。どうにかして欲しい。
しかし家で綺麗なオレンジにそまっているハバネロをかじる気にはどうしてもなれない。
2005年12月18日
白
一面真っ白になって何も見えなくなった。
一日中何も見えないままだった。
目に見えない大切なモノを見たような気がした。
2005年12月17日
貝
あまりに貝に近づきすぎて出られなくなってしまった。
かろうじて右手だけ出せるので、それで食事をする。まさに貝である。
ここまで貝になったのならばと熱めの風呂に投入してもらったら、予想通り一発で開いた。
今後は不用意に貝にならぬよう気をつけたいものである。
2005年12月16日
敗者
心と格闘して負ける。
今日は貝のように口をつぐんで過ごした。
おかげでずいぶん貝に近づいた。
明日あたりいい出汁が取れると思う。
2005年12月15日
時
時間に置いて行かれる。
待ってくれと言ったら 「あなたが勝手に置いて行かれているのでしょう」 と言われ、どんどん先に行ってしまう。
時間はどんどん小さくなってとうとう見えなくなり、暗闇だけが私の周りに残った。
2005年12月14日
爪
爪を切った。
切り終わったとたんに、切られた爪の破片が輪になって踊り始める。
捨てるに捨てられない。
楽しいので終わるまで鑑賞していた。
2005年12月13日
雪
一旦開けると食べ終わるまで絶対に中断できない食べ物を、うっかり開封してしまった。
あれだけ注意しようと思っていたのに、雪が降って舞い上がってしまっていたせいですっかり失念していた。
軽食のつもりだったのだが、中断できないのでやむを得ず最後まで食べた。
途中から非常に苦しい思いを強いられた。
雪が降ると一時的に全てを忘れてしまうので恐ろしい。
2005年12月12日
アレ
冷蔵庫の奥に隠しておいたアレがどうしても見つからない。
アレが無いと今日の集会で非常に困るのである。
絶対に2段目の奥に隠したはずなのである。
さては最近冷蔵庫に住み着いたアレがどこかへ持ち去ったのかもしれない。
結局3時間の捜索の末、レタスの中心部から発見された。
やはりアレのせいだった。捕まえて問いつめてやった。
2005年12月11日
倍
今日はすべての物の大きさが倍になっていた。
家も道もPCも茶碗も自転車もネオンサインの明るさも倍である。
ご飯つぶも倍なので一粒で2度オイシイ気分に浸り、幸せをかみしめた。
自転車などは若干乗りにくかったりもしたが、とにかく気分がいいのでそんなことはどうでも良くなってくる。
そろそろ元の大きさに戻るころなので、気をひきしめなくてはならない。
壁などの隙間に飲み込まれると二度と戻ってこられないからだ。
2005年12月10日
奇襲
夜中にCDの大群に囲まれ、聴いてくれ聴いてくれと迫られる。
わずかながらに入ってくる外の光にCDがキラキラ光って綺麗だなあとか呑気に考えている場合では無かったが、考えてしまった。
誰から聴けばいいのかとたずねたら、聴いてもらう順番で取っ組み合いの喧嘩になり、何枚か割れてしまった。
とりつく島も無いので放置して寝た。
2005年12月09日
溶解
昨日のトゲが溶け、通常にもどりつつある。ちなみに溶けたトゲの汁は瓶詰めにして保管しておいた。
こうなってみるとトゲはトゲでよかったなあなどと思えてくるので不思議である。
溶けた後はいいかんじに丸くなり、全身が健康サンダルの様な状態になっている。
踏むと気持ちよさそうなのか、方々から私を踏みつけにやってくる者が後を絶たないのでとても困る。
ちなみに今は近所のハト3匹に踏まれている。
ハトも足の裏が凝ったりするのかとちょっと感心した。
2005年12月08日
棘
突然体中からトゲが生えてサボテンのようになってしまった。
お気に入りの服が穴だらけになりがっかりである。
ふとんに穴が開き椅子に穴が開き、通り道には傷が付き、うっかり他人を傷つけるといけないので外出もままならない。
仕方がないので歌でも歌ってストレス解消しようと人通りを避けてカラオケ屋にたどりついたのだが、「トゲの方はちょっと」と断られた。
もう打つ手が無いので、トゲが溶けるまで自宅待機とする。
2005年12月07日
反乱
キーボードがストライキを起こす。
文字の配列がぐちゃぐちゃになっており、どこを押せばどの文字が出るのか全くわからない。
しかもランダムに配列を変えるのでせっかく覚えても無駄になってしまう。
もしやと思い楽器のキーボードも確かめてみたところ、音程がぐちゃぐちゃになっていた。
何が原因か知らないが、悪いことをしたのなら謝るので早く元に戻していただきたい。
2005年12月06日
店
今日は年に1度の「なんでも屋」が来る日である。
その名の通りなんでも売っているので1ヶ月前から何を買おうか悩んでいたほどだ。
最近特に欲しいのは、「個性的な声」 「夢」 「健康なココロとカラダ」であるが、どれも代償がものすごく高いので困る。
たとえば夢が欲しい場合ある程度の思い出を対価として支払う必要がある。
結局決めかねたので、なんでも屋の隣に陣取ってハイリスクな買い物をしていく客を見物することにした。
2005年12月05日
会話
壁から生えている右手とずいぶん仲良くなる。
お互いの手のひらに文字を書いて会話するのだが、聞くところによると彼の他の部分についてはどこに行ったのか良くわからないらしい。
彼、というのも最近わかったことではあるが、手の形からして最初から女では無いだろうと思っていた。
こないだうちに目が来たことを告げると大変驚いた様子だった。
いつかどこかで会えるよ、と励ましてみたものの正直なところ全く自信が無い。
2005年12月04日
夜道
夜は人を食べるのだ。
特に住宅地あたりに潜んでいる夜は注意した方がいい。
先日も家に向かっているつもりがいつの間にか知らない住宅地に迷い込み、同じ所をぐるぐる回っていた。
気付かなければそのままバターにされて取り込まれるところだった。危なかった。
2005年12月03日
手
今度は壁から手が生えてきた。
昨日の目と違って右手が一本だけである。
手持ちぶさたなようなのでルービックキューブを渡したら投げつけて返された。
ちょっといたずらが過ぎたかもしれない。
とりあえず今はジャンケンをして遊んでいる。
2005年12月02日
目
どうもさっきから視線を感じるなと思ったら、部屋中の壁に目がびっしりと付いていた。(この場合付いているという表現が正しいかどうかはわからない)
全部が全部じーっと私を見つめているので落ち着かない。
たまに一斉に瞬きするのだが、これだけの数になるとけっこうな音量である。
面白半分でメイク道具を持ってきてアイシャドウなど塗ろうとしたら、逃げるように消えてしまった。
どうやら主は男性らしい。
2005年12月01日
色
様々な色の粒子に取り囲まれる。
最近絵を描いていないことについて問いただされたがうまく答えられない。
どうやら近日中にどうにかしないと絵の中に閉じこめられるらしい。
とりあえず閉じこめるなら毒々しい色のキノコがたくさん描いてあるやつにしてくれとお願いしておいた。
モノクロだけは勘弁していただきたい。